皆さんこんにちは!今日は井上新八さんのベストセラー『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』の核心部分をご紹介します。この本は「継続する力」を身につけるための具体的な方法論が詰まった一冊です。
僕のコミュニティでは毎日アウトプットをしましょう!と宿題を出しているのですが、継続できる人と継続できない人に分かれるのです。どんなふうに考えると継続ができるのかを知りたくてまとめてみました。
「続けよう」と思う意思よりも、システマチックに「仕組み化」するのが良いのかな?というのが読後の感想です。
皆さんはどう感じられるでしょうか?
「続ける」という誤解
「続ける」という言葉を聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
- 「つらい」
- 「大変」
- 「面倒くさい」
多くの人がこのようなネガティブな印象を持ちがちですが、著者の井上新八さんによると、これこそが最大の誤解なのです。
実は、何かを続けることで得られるのは、苦しみや辛さではなく、驚きや喜び、そして「自分は変われるんだ」という感動です。小さな一歩を着実に積み重ねることが、やがて人生を大きく変える力になるのです。
なぜ私たちは続けられないのか?
「続けるのは楽しい」と言われても、ピンとこない方も多いでしょう。では、なぜ私たちは物事を続けられないのでしょうか?
その最大の原因は、過度に「意思力」に頼ろうとしていることにあります。「頑張るぞ!」と強い決意をしても、忙しい日常や心の揺れによって、その意気込みはすぐに消えてしまいます。そして挫折を繰り返すたびに「自分は続けられない人間だ」という自己否定に陥り、さらに続けることが苦痛に感じられる悪循環に陥ってしまうのです。
続けるための仕組みをデザインする
本書の最も重要なポイントは、「意思力」に頼るのではなく、「習慣化」に焦点を当てるということです。日々の行動を小さな単位に分解し、無理なく自然に続けられる仕組みを作ることで、驚くほど簡単に、そして楽しみながら物事を継続できるようになります。
具体的には、以下のような方法が効果的です:
1. 「毎日やる」と決める
「週3回ジムに行く」よりも「毎日5分だけ運動する」と決めたほうが続きやすいというのは、意外な事実です。その理由は単純で、「やらない日」を作ってしまうと、そのリズムに慣れてしまうからです。
「今日やるべきか、休んでいいのか」という迷いが生まれると、それだけでエネルギーを消耗してしまいます。しかし「毎日やる」と決めてしまえば、選択肢が減り、意思決定の負担が軽減されます。
歯磨きのように、「毎日やるもの」として定着させれば、やるかやらないかを考える必要すらなくなるのです。
2. 小さく始める
大きな目標は達成するまでの道のりが長く感じられ、最初の一歩を踏み出せなくなることがあります。そこで大切なのは、とにかく小さな行動から始めることです。
例えば:
- 「毎日ランニングする」→「ランニングシューズを履いて家の外に出る」
- 「毎日10ページ読書する」→「本を手に取って開くだけ」
- 「英語を勉強する」→「英単語を1つだけ覚える」
ハードルを極限まで下げて始めることで、続けることへの心理的負担が軽くなります。慣れてきたら徐々に拡大していけば良いのです。
5分という時間は驚くほど短いようで、実は結構なことができます。5分集中して本を読めば10ページ以上読めるでしょうし、5分体を動かせばそれなりの運動量になります。
3. セットの力を利用する
続けるための素晴らしい方法のひとつが、**「セットで考える」**というアプローチです。すでに身についている習慣に新しい行動をくっつけるのです。
例えば:
- 歯磨きをする前に → スクワットを1分する
- スマホを見る前に → 腕立て伏せを5回する
- コーヒーを飲む前に → 1分間瞑想する
この「ついで」の力を利用することで、新しい行動が無理なく生活の一部になります。
「正しい努力」より「正しい継続」を
ここで著者が伝える重要なメッセージが、**「正しい努力よりも正しい継続をしよう」**というものです。
多くの人は新しいことを始めようとすると、効率ばかりを重視し、最初から正しい方法でやろうとしてしまいがち。「どうせやるならうまくやりたい」「成果を出したい」という気持ちは自然なものですが、この**「正しい努力」を追い求める姿勢が、実は継続を阻む壁になっている**のです。
例えば、ランニングを始めようとして「何キロ走るのが理想的か」「どのシューズが最適か」「効率的なフォームは?」と完璧を求めるあまり、結局一歩も走り出せないまま挫折してしまうケースは珍しくありません。
大切なのは、**「何でもいいからとにかく始める」**ということ。効率や正しさを考える前に、ただ「続ける」という一点に集中することです。最初からうまくやろうとか、すぐに成果を出そうといった期待は持たないことが重要です。
「やらなきゃ」から「やりたい」へ
継続するためのもう一つの重要なポイントは、**「自分でやると決める」**ということです。私たちが物事を「つまらない」と感じるのは、「やらされている」という感覚があるからです。
「勉強しなきゃ」「掃除しなきゃ」「仕事しなきゃ」というように、「やらなきゃ」と思っていると、何でもつまらなく感じてしまいます。
この感覚を取り払うために、自分で「やる」と決めましょう。「したい」という主体的な選択に変えるのです。
例えば:
- 「掃除しなきゃ」→「快適な空間で過ごしたいから掃除したい」
- 「勉強しなきゃ」→「自分の夢に近づくために勉強したい」
- 「運動しなきゃ」→「健康になりたいから運動したい」
この小さな視点の切り替えが、行動に驚くほどの変化をもたらします。「やらなきゃ」という義務感からの行動ではなく、「したい」という主体的な選択になれば、自然とエネルギーが湧いてくるのです。
続けることの最大の魅力
続けることの最も大きなメリットは、小さな成功体験が積み重なることで自信がつくこと。その自信がさらなる挑戦への意欲を後押しし、気づけば「最後までやり抜く人」へと変わっているのです。
さらに驚くべきことに、続けるうちに、面倒だと感じていたことや苦手意識のあったことが、いつの間にか楽しく、好きなことに変わっていくことさえあります。このプロセスは、まるで魔法のような体験であり、続けることの真の魅力を実感できる瞬間です。
まずは何でもいいから始めよう
「続けたいことが何もない」という方へのアドバイスは、「何でもいいから始めろ」。実は、やってみれば「これ意外に楽しいな」「これ結構好きかも」と感じることがたくさんあるのです。
くだらないことでも構いません。毎朝空に向かって万歳をするでも、同じお店でご飯を食べてみるでも、とにかく何となく「やってみようかな」と思えることを続けてみましょう。目的や意味は後からついてきます。
さいごに:小さな一歩が人生を変える
継続する力は特別な才能ではありません。毎日の小さな選択と行動が、未来のあなたを大きく変えるのです。
まずは今日から、たった30秒でも1分でも構いません。その小さな一歩が、驚くほど大きな成果につながる第一歩になります。そして、続けることの楽しさや成果が見え始める喜びを実感してください。
あなたの「続ける思考」が、より豊かで充実した人生へとつながることを願っています。
いかがでしたか?井上新八さんの『続ける思考』の核心部分をご紹介しました。この本から学べることは、私たちの日常生活に様々な形で取り入れることができます。まずは小さな一歩から、「続ける」ことの魔法を体験してみてください!