部下との雑談が苦手な上司へ|話しかけ方と会話を広げる5つのコツ

部下との雑談が苦手で、何を話しかけたらいいかわからない。会議前に二人になったときや、移動中のちょっとした時間に、そんなふうに困ることはありませんか?

僕が部下に声をかけるときは、最初から大した話をしようとはしません。「暑いね」「寒いね」といった、たわいもない会話から入ります。目についたところを褒めたり、「いいね」と言ってみたりすることもあります。

そこから相手が返してくれた言葉を拾っていく。何を話せばいいか迷っている方は、まずこのくらいから試してみてください。

こんにちは。笑いのコミュニケーションスクールの松本えるおーです。僕が主宰するスクールには、これまでに3,000人以上の方に受講いただいています。今回は、部下との雑談について、僕の本音も交えながらお話しします。

目次

正直、「部下から話しかけて」と思うことはあります

部下との会話について、本音を言うと「部下から何か話しかけてきて」と思うところはあります。

自分から話しかけてくる人を見ると、「この人はコミュ力いいな」と感じます。反対に、ずっと黙っていたり、スマホを見ていたりすると、「コミュ力が低いのかな」「仕事でもお客さんとあまり話さなそうだな」と思ってしまうこともあります。

ただ、部下も何を話せばいいかわからないんだろうな、と思うことがあります。そういうときは「こっちから話しかけてあげよう」と、こちらから声をかけます。

そこで出てくるのが、さっきの「暑いね」「寒いね」です。何か気の利いたことを言おうとしているわけでもなく、普通に話しかけます。

上司から話しかけると考えると、仕事に役立つ話や、ためになる話を用意したくなるかもしれません。でも、ちょっとした雑談なら、今その場で気づいたことも十分な話題になります。

部下との雑談が苦手なときに試したい5つのコツ

ここからは、具体的な声かけや返し方を紹介します。会話例は説明のために作ったもので、僕や受講者の実際のやり取りではありません。

1.「暑いね」「寒いね」くらいの話から始める

「部下が興味を持つ話題って何だろう」と考え始めると、急に難しくなりますよね。趣味も休日の過ごし方も、まだ知らない相手ならなおさらです。

そんなときは、お互いが今感じていることを一言にしてみてください。天気、部屋の暑さ、外の混み具合。相手のプライベートを知らなくても話せることはあります。

会話例
上司「今日は暑いね」
部下「駅から歩いただけで汗かきました」
上司「この暑さで歩くと、会社に着くまでにひと仕事だね」

「そうですね」で終わる日もあるでしょう。それならそれで構いません。最初の一言から、何往復も続く話にしようと考えなくて大丈夫です。

僕は「これからどこ行く?」と声をかけることもあります。仕事中の移動など、行き先を聞いて差し支えない場面なら、そこから話せますね。休みの日の予定まで、無理に聞き出す必要はありません。

2.目についたところに「いいね」と言ってみる

僕は、目についたところを褒めてみたり、「いいね」と言ってみたりもします。話題を頭の中だけで探さず、目の前にあるものを見てみるわけです。

たとえば、職場ならこんな入り方が考えられます。

会話例
上司「その資料、見やすくていいね」
部下「項目ごとに色を変えてみました」
上司「ああ、だから欲しい情報がすぐ見つかるんだね」

「いいね」に加えて、どこを見てそう思ったかを一言添えると、相手も返しやすくなります。本当に思ったところを言えばいいので、無理に褒める場所を探し回らなくてもいいです。

職場では、資料の工夫や使っている道具などを話題にできます。容姿や体形を褒める方向に持っていかなくても、目につくものはありますよね。

3.笑顔と一言で、相手の話に反応する

話しかけたあと、頭の中で次の話題を探してばかりいると、相手の返事への反応が止まってしまいます。

せっかく部下が話してくれたら、まずその話に反応したいところです。「ああ、そうなんだ」「それはいいね」など、短い一言でも返せます。

会話例
部下「お昼に入ったお店、おいしかったです」
上司「いいね。おいしいお店が近くにあると、昼休みが楽しみになるね」

僕の講座では、会話の基本を「会話のSEO対策」と呼んでお伝えしています。そのSはスマイルです。

普通の雑談なら、やわらかい表情で反応してみてください。大げさに笑ったり、思ってもいないのに「最高だね!」と言ったりする必要はありません。自分が感じたことを、その話に合う表情と言葉で返せばいいです。

4.話を「映像化」すると、次に聞きたいことが出てくる

相づちは打てるけれど、その先が出てこない。そんな方に試してほしいのが、話を頭の中で映像にして聞く方法です。会話のSEOのEが、この映像化にあたります。

部下が「駅前のうどん屋さんに行った」と言ったら、文字として「うどん屋」と受け取るだけでなく、お店に入るところや、食べている場面を思い浮かべてみてください。

すると、「お昼は混むのかな」「どんなうどんを頼んだのかな」と、気になるところが出てきます。

会話例
部下「お昼、駅前のうどん屋さんに行ってきました」
上司「あそこ、お昼は混んでる?」
部下「並んでましたけど、意外とすぐ入れました」
上司「そうなんだ。それなら昼休みでも行けそうだね」

次の話題へ飛ぶ前に、相手が今話している場面をもう少し見てみる。僕がおすすめする聞き方の一つです。映像が浮かびにくければ、「どんな場所で、何をしていたのかな」と言葉で整理してみてもいいでしょう。

詳しくは、関連記事「会話が広がらないときの聞き方と返し方」でも紹介しています。

「会話が広がらないときの聞き方と返し方」
リンク先:https://lollollol.net/08082021/6756.html

5.質問ばかりになったら、自分の感想も返す

聞きたいことが出てきたからといって、全部質問すると、相手は答え続けることになります。「どこ?」「誰と?」「いくらだった?」と続くと、少し忙しいですよね。

一つ聞いたら、答えに対して自分の思ったことも返してみてください。

会話例
部下「ランチのカレー、思ったより辛かったです」
上司「そうなんだ。僕は辛いのが苦手だから、注文するとき気をつけよう」
部下「辛さを選べるので、普通にすれば大丈夫だと思います」

この上司のように、本当に辛いものが苦手なら、自分のことを少し話せます。相手の答えを聞いて、自分はどう思ったか。そこまで言葉にしてみると、質問以外の返しもできます。

もちろん、相手がそのまま続きを話してくれたら聞けばいいです。毎回、こちらの話を挟む必要もありません。

部下の返事が短いときは、そこで終わってもいい

「そうですね」「はい」で止まると、次はどうしようと思うかもしれません。そんなときは、「じゃあ、またあとで」「そろそろ会議だね」と短く終えても大丈夫です。

部下が上司との雑談に慣れていなくて、言葉を選んでいることもあるでしょう。急いでいたり、作業に集中していたりする場合もあります。話が続かなかった理由は、その一回ではわからないこともあります。

無理に「何か面白い話ない?」と続きを求めず、その日は一言で終える。次に話す機会があれば、また普通に声をかけてみてください。本人が雑談を望まないと伝えている場合は、その希望に合わせましょう。

同僚も含めた声かけを知りたい方は、「職場の雑談の基本と声かけ例」も参考にしてみてください。

「職場の雑談の基本と声かけ例」
リンク先:https://lollollol.net/05022026/16513.html

部下との雑談でよくある質問

Q.年齢が離れていて、共通の話題がありません

若い人の流行を全部覚えようとしなくても、天気や職場の近くのお店など、共有できるものから話せます。相手が趣味の話をしてくれたら、知らないまま聞いてもいいです。「それってどんなもの?」という一言も会話になります。

Q.部下を笑わせられないと、雑談は盛り上がりませんか?

最初から笑いを取ろうとしなくてもいいです。普通に一言交わすところから始めましょう。冗談を入れる場合も、部下の失敗や年齢、性別、容姿をネタにするのは避けたいところです。上司の冗談には、気を遣って笑う人もいます。

Q.プライベートのことは、どこまで聞いていいですか?

まずは相手が自分から話してくれた範囲で聞いてみてください。家族や恋愛、お金などは、職場で詳しく話したくない人もいます。答えを濁したら、その先は聞かず別の話に移りましょう。

まずは、目の前のことを一言話してみる

僕には「部下から話しかけてこいよ」という本音があります。それでも、何を話せばいいかわからないんだろうなと思えば、こちらから声をかけます。

「暑いね」「寒いね」。目についたところに「いいね」。そんな普通の入り方です。

部下との雑談が苦手なら、まずはその一言を出してみてください。返事があれば、その場面を思い浮かべて聞く。気になったことを聞いたり、自分の感想を返したりしてみる。最初の話題を立派なものにしなくても、そこからやり取りを始められます。

こうした返し方やユーモアを、例とワークで学んでみたい方には、笑いのコミュニケーションスクールの入門講座をご案内しています。会話の基本と、笑いが生まれる3つの原理を扱う講座です。

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会話のSEOと入門講座の内容:https://lollollol.net/onlinecourse
映像化の解説:https://lollollol.net/08082021/6756.html
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