「雑談の講座に興味はあるけれど、参加したときに何も話せなかったらどうしよう」
話せるようになりたくて探しているのに、講座で話すことを考えると、申し込みを迷ってしまう。オンラインなら参加しやすそうでも、初対面の人と画面越しにやり取りする様子が想像できず、気になることが増える場合もありますよね。
参加前にできる準備としては、困っている場面を一つメモすること、接続と参加条件を確かめること、言葉に詰まったときに使う一言を考えておくことが挙げられます。面白い自己紹介や、完成したエピソードを何本も用意する必要があるかは、講座の案内で確認しましょう。
この記事では、雑談講座が初めての方に向けて、オンライン参加の前後に準備しておきたいことを紹介します。会話や問い合わせの文章は、説明のために作成した例です。
「うまく話せるか」以外に、確かめたいことを一つ決める
初めての講座では、「周りについていけるだろうか」「自分だけ言葉が出なかったら」と考えることもあると思います。まだ参加していない段階では、当日の自分を正確には予測できません。
そこで、まず「今日はこれを確かめたい」という目標を一つ用意してみましょう。
例えば、「相手が返事をしたあと、何を手がかりに次の言葉を考えるのか知りたい」。あるいは、「出来事を話すと説明が長くなるので、どこを省けるか聞いてみたい」。自分が知りたい点に目を向けると、講座中に質問したいことも整理しやすくなります。
最初から、どんな相手とも楽しく話せるようになることまで、今回一回の目標にしなくて構いません。練習してみたいことを小さく決めておくのが、参加前の一つ目の準備です。
参加前に準備しておきたい3つのこと
1.最近、言葉に迷った場面を短くメモする
「雑談が苦手です」だけでは、自分でもどこを練習したいのか見えにくいことがあります。最近の出来事から、一場面だけ思い出してみてください。
メモするのは、次の三つです。
・誰と、どんな状況で話していたか
・相手が何と言い、自分がどう返したか
・どのところで言葉に迷ったか
例えば、「同僚と休憩中。相手が『週末に映画を見た』と言ったので『そうなんですね』と答えた。そのあとが続かなかった」という程度で十分です。
長い経緯や、自分の性格を細かく説明する文章まで作らなくて大丈夫。講師に質問する機会があれば、具体的な場面を手がかりに相談できます。事前課題が指定されている場合は、その案内を優先してくださいね。
2.マイク・カメラ・参加場所を確認する
使うアプリや入室方法は、主催者からの案内で確認します。音が聞こえるか、自分の声が入るかを事前に試せるなら、当日使う端末とイヤホンで確かめておきましょう。
カメラを使う必要があるか、声を出して参加する形式かも、講座によって異なります。「オンラインだから聞くだけでもよい」「顔は出さなくてもよい」と決めつけず、条件を読んでおくと行き違いを減らせます。
場所は、落ち着いて声を出せるところを選びたいですね。職場の共有スペースなら、周囲の声が入らないか、自分が話す内容を近くの人に聞かれても困らないかを考えます。画面に映る範囲に、社内資料や個人情報がないかも見ておいてください。
3.手元に置く物と、参加できる時間を整える
メモと筆記具、必要なら飲み物を用意しておきます。スマートフォンで参加する場合は、手で持ち続けなくても画面が見られる置き方にすると、メモを取りやすくなります。
開始時刻になってから接続方法を探すことがないよう、案内はすぐ開ける場所に置いておきましょう。入室できる時刻は主催者の指定に従います。
仕事の予定も、講座の時間に重ならないか確認しておきます。途中で離席が必要になりそうなら、参加可能かを先に相談してください。対応できる範囲を確かめてから参加するほうが、自分も予定を立てやすくなります。
言葉に詰まったときに使える一言を用意しておく
練習中に言葉が止まることを想像して、不安になる方もいるでしょう。そんなときに備えて、考える時間ややり直しをお願いする言い方を知っておく方法があります。
「少し考える時間をいただいてもいいですか?」
「今、どう返すか迷いました。考える手がかりを教えていただけますか?」
「もう一度、最初から言い直してみてもいいですか?」
何がわからないかをうまく説明できないときは、「最初の言葉が出てきません」と、そのまま伝える方法もあります。長く整った質問にする必要はありません。
また、説明を聞き取れなかった場合は、「今の例を、もう一度お願いできますか」と確認してみましょう。聞こえなかったのか、内容を理解する途中なのかを短く伝えれば、相手も状況を把握しやすくなります。
練習を一度見てから参加したいときは、「先に一つ例を見せていただくことはできますか」と相談できます。ただし、進行や練習方法は講座ごとに違います。必ず希望どおりに変更してもらえると考えず、必要な配慮がある場合は事前に確認してください。
自己紹介や練習で、どこまで話すかを決めておく
雑談の練習だからといって、私生活や仕事の詳しい事情をすべて話す必要はありません。自己紹介の指定があるなら、その範囲を確認したうえで、共有して差し支えない内容を考えます。
例えば、参加理由を聞かれたら、「仕事で短い雑談をする機会が多く、返し方を練習したいと思って参加しました」という伝え方もできます。会社名、顧客名、部下の名前まで出さなくても、目的は伝えられますね。
実際の仕事の話を使う場合は、相手が特定される情報や社内の非公開情報を除いてください。他の参加者が話したことも、その人の了解なく職場やSNSで紹介しないようにしましょう。
録画の有無、記録の扱い、表示名のルールが気になる方は、案内を確認するか主催者に尋ねておきます。自分で録画・録音する場合も、事前に許可を確認してください。
参加に不安があるときの問い合わせ例
講座の案内を読んでもわからないことが残ったら、気になる点を具体的に聞いてみましょう。
「初めて参加を検討しています。言葉がすぐに出ないことがあるのですが、練習では考える時間を取れる形式でしょうか?」
「当日使う場所の都合でカメラを使えない可能性があります。参加条件を教えていただけますか?」
「自己紹介や発表に向けて、事前に用意することはありますか?」
必要以上に事情を詳しく説明しなくても、参加に関わる条件と確認したいことが伝われば、相談を始められます。回答を読んで、今回の条件では参加が難しいと感じたら、別の日程や形式を検討してもよいでしょう。
まだ講座自体を選んでいる段階の方は、話し方教室やコミュニケーション講座の選び方も参考にしてください。
受講後は、一つだけ普段の会話で試してみる
講座が終わったら、覚えておきたいことを一つ書いてみましょう。「相手の話の場面を思い浮かべる」「返事に自分の感想を少し足す」など、実際に試す行動まで書けると、次の会話で思い出しやすくなります。
試したあとは、「どんな相手に、何と言ってみたか」「どのところで迷ったか」を短く残します。会話が盛り上がったかだけで評価せず、自分が試せたことや、もう一度確認したいことを見つけてみてください。
一度にたくさん変えようとすると、話しながら考えることも増えます。まずは、日常の短いやり取りで一つ試すところから始めてみませんか。
雑談やユーモアを実際に練習してみたい方へ
僕の笑いのコミュニケーション入門講座では、会話の基本となるスマイル・映像化・オーバーと、笑いが起きる3つの原理を扱っています。ワークを交えながら対話する形式です。
初めて参加する方も、まずは講座ページで内容と参加条件をご確認ください。「自分が練習したいことに合っているか」「参加前に確かめたいことはあるか」を整理する際に、この記事を使っていただければと思います。