・聞き上手は会話上手?
聞き上手になれば会話上手になれるって思っていませんか?
残念ながら、なれません。
実は僕自身、聞き上手になれば会話上手になれると信じていましたが、会話上手にはなれませんでした。
厳密に言うと、聞きに徹する聞き上手になっても自分が話すのが下手なままなので会話のラリーが続いて笑いが起きるような会話上手になれないというニュアンスです。
僕はずっと話やトークがへたくそだと自分で思っていました。
だから、話し方やコミュニケーション系の本などを買ってどうしたらトークが上手くなるのかと言うのを研究していました。
本を読むと まず書いてあるのが聞き上手になりましょう。
相手の言うことを頷きながらしっかり聞きましょう。
そうやって相手の話を真剣に聞いてあげることで、会話が盛り上がります。
そして興味の出たことに質問して会話を広げていきましょう。
聞き上手になるっていうのはこういう内容が書いてあります。
話し方教室や、コミュニケーション系の講座なども受講してみました。
そこで言ってるのも基本的にはほとんど、本に書いてあるのと同じことなんですね。
相手の話を聞いてあげましょう、聞き上手になりましょう。
・聞き上手を実践
「なるほど、聞き上手になれば会話上手に なれるんだ、簡単じゃん」と思って聞き上手になることにしました。
大きくリアクションを取りながら話を聞いてあげる。
ふんふん、へぇー!、なるほどー、それで?など合いの手を入れながら相手の話を聞きます。
確かに相手は気持ちよさそうに喋ります。聞いていても悪い気はしない。
「お、相手が嬉しそうに話しているな」これで会話上手になれるんだな。そう思ってました。
で、聞き上手を続けていたのですが、聞いてばっかりだと疲れてくるんですね。
で、話そうと思っても、聞きぐせが付いてしまい、何を話したらいいのかわからないのです。
なので、そこからまた質問をして、相手に話をフルと言う、相手ばかりが話すという悪循環に陥ってしまいました。
気がつくと、周りにはおしゃべり好きな人ばかりで、その人たちの欲求を満たすマシーンみたくなっていました。
さらに良くない事は、相手があまり話さない人の場合、やっぱり会話が弾まないんですね。
お互いが 聞き上手だった場合は結局会話って盛り上がらないんです。
聞き上手だけだと限界があると感じていました。
本に書いてあるような、聞き上手を実践しましたが自分が話せるようにはなりませんでした。
それまで僕が見てきた話上手の人は自ら喋って、拾って、自ら場を盛り上げる、そういう人が会話上手だと思っていたんですね。
・聞き上手では会話上手になれませんでした
聞き上手になれば会話上手になれると思っていましたが、なれませんでした。
でも、よく考えたらそうですよね。
聞くばかりだと、自分が話しません。
話さないので、話す経験値が上がらない。よって話が上手くならない。
すごくシンプルです。
なので、自分から話せ流ような話し方教室やコミュニケーション講座を受けようと思ったんですが、今度はそういう、自分から積極的に話をすると言うことをテーマにしている講座がないんですね。
結果的に自分で研究するしかありませんでした。
会話が終わった後に、さっきはこういえば良かったんじゃないかと一人反省会をしました。
漫才やコントで言っていたおもしろいフレーズをメモったりしました。
あと、すべらない話を聞き込みました。DVD買った見たり、ユーチューブで見まくりました。
さらに特に汎用性が高そうな話(個人のキャラクターに属していない話)は、文字起こしをして自分で書いて頭の中に入れようとしました。
色々、やってるうちに聞くだけでなく、話すこともできるようになりました。
この経験をして気づいてから、雑誌、書籍、話し方教室、話し方セミナーで「聞き上手は会話上手」というフレーズを見ると何か違和感を感じます。
僕は聞き上手になるだけで会話上手になれるんだと、勝手に思い込んでいたため、時間とお金をすごくロスってしまいました。
これを読んで、もし思い違いをしている方がいらっしゃたら是非参考にして欲しいです。
聞き上手だけでは会話上手になれないと早く気がついて欲しいです。