7月3日 曇り 池袋のミスタードーナッツにて
おはようございます。松本です。
今日は昨日の続きです。
「ビジネススキルの講座をしているのですが、講座の冒頭に参加者にリラックスしてもらうために笑わせたいのですが、なかなかうまくゆきません。軽く自己紹介をして、最近起こった面白いことを話してみるのですが、思っているように笑ってくれません。何か良いネタはないものでしょうか?」
このような質問をいただいたので、講座やセミナーでの冒頭で笑いがとりたい方向けの内容を書きたいと思います。
講師をされる方は講座やセミナーで最初にお客さんに笑ってもらって雰囲気をよくしたいですよね。言いたいけどスベるのが怖くて言えない。または、笑ってもらえると思って言ってみた一言がスベる。
有名な講師だったら、そんなに気の利いたこと言わなくても、そんなことする必要ないかもしれませんが、駆け出しの頃だと、名も知られていないので、気後れしてしまいますよね。
場慣れしてくれば、感覚もつかめてくると思うのですが、場慣れしてないときにはどうすれば良いかについて書きます。
読み終えた頃には、セミナー冒頭で参加者にニコニコして頂けることができるようになります。ちなみに参加者は10名以内の小規模のセミナーを想定しています。
参加者への気遣い不足
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
結論から申し上げますと、少し意識を個々のお客さんに向けて褒めてみましょう。おそらくですが、ご自身の講座のことで頭がいっぱいで、参加者への気遣いが少し足りてないのではないでしょうか。
一般的には「木戸に立て掛けし衣食住」とか天気の話題からとよく本では見かけられますがその後ですよね。
セミナーの冒頭であれれ?スベってるなぁと感じるときは、こんな感じだと思います。講座開始に天気の話をして、簡単な自己紹介をして
- ダジャレをぶっこんで大スベりする。
- 小ネタを披露する。
- 最近あった、クスッと笑えるエピソードを話す。
- 時事ネタを言ってみたけど、うまく講座の内容に繋がってる感じがしない。
- 緊張していますと言うと少しだけハハハと笑いは起きるけど、自信がないんじゃないかと思われているかもしれない。
こんなところだと思います。
でも、これはこれで間違ったアプローチではありません。と言うかこれくらいしか選択肢はない。
では、何がいけないのでしょうか。
参加者が座る瞬間に答えがある
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
答えはもっと手前の段階ですべきことがあります。
それは、参加者が来た時に、もっと言うと席に着いた時に話しかけ、「褒めるというプロセスを踏む」ということです。講座の人数は10人以下です。参加者が揃ってからあなたの登壇ではないはずです。会場に最初からいるのはあなたで、あとから参加者が入ってくるはずです。
距離も近いはずです。
そして、初対面です。
例えば飲み会でタイプの相手だったり、お近づきになりたい相手と話す状況になったらどうしますか?当たり障りのない会話をして、はい、おしまい。とはならないはずです。共通点を見つけようとしたり、褒めたりするはずです。盛り上がろうとするはずです。
その気持ちが相手に伝わり、相手も応えようとしてくれるはずです。講座で参加者が入ってきた時にはあまり長い話もできないので、共通点を探すのは実際時間的に難しいです。でも褒めることは、すぐにできます。
ぱっと見の印象、表情、立ち振る舞い、声のトーン、服装、持ち物、など目に入ったものや感じたものを、「いいですねー!」と褒めます。
具体的には
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
この「いいですねー」がめっちゃ便利なフレーズです。何にでも使えます。
「どこからいらっしゃったんですか?」
「横浜です」
「いいですねー、近いですねー」または「そんな遠くから!イイですねーありがとうございます」
「服装もおしゃれですねー」
「いやいや」照
「笑顔がいいですねー」
「そうですか」
「はい、すごくいいです」
「あはは」ニコッ
こんな感じです。
ギブアンドテイク
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
褒められて、嫌な気分になる人っていないです。大人になればなるほど。最初に、褒めてあげて気持ちよくなってもらう。返報性の原理よろしく、コミュニケーションはギブアンドテイクなので、相手もあなたに気持ちよくなってもらいたいと思うわけです。先に自分から、ギブする。
最初のこの「褒める」を入れてから、冒頭でお話しした、ちょっとしたエピソードを話したり、時事ネタを言ってみたりすると参加者の反応が全然違います。笑いが起きます。
ただし、ダジャレとかは控えた方がいいかも、です。無理やり笑わせようという魂胆が見え透いていると、聞いている方は違和感を感じちょっと引くからです。
僕も講座で、最初に「褒める」を入れはじめてから、その場が和やかになり、笑いが起きやすくなりました。中には褒められた時から嬉しくなって、いろいろお話しされる方もいらっしゃいます。そんな時は、こっちも嬉しくなるので、さらに参加者との距離が縮まる感覚があります。
そんなにうまくゆく?
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
普通の会話だけでなく、少人数の講座でも通用するちょっとしたテクニックです。中には、そんなにうまくゆくわけないだろう、気難しい人だっているよ。と思われる方もいらっしゃると思います。
その通りです。全ての参加者に通用するわけではありません。表情が硬いままの方もいます。しかし、そのような方は実際少数で、心理的距離が縮まる方がほとんどです。その場の空気は多数決で決まりますので、褒めて喜んでくれる方に軸足を移しましょう。
他の利点もあります
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
あと、褒めるを取り入れると、笑いが起きやすくなるだでなく、参加者が積極的に講座に参加してくれやすくなるという利点もあります。2人二組でワークする場合などもいいですし、質問にも答えてくれやすくなります。
まとめ
講座やセミナーの冒頭で笑いがとりたいけどどうしたらいいですか?
- 講座で笑いを取りたいなら、まず参加者にいい気分になってもらう。
- そのために、席に着いた瞬間に褒めましょう
- 便利な使えるフレーズは「いいですね!」
講座は始まる前から始まっている、以上です。
今日はここまで。
では。