「聞き上手は話し上手」こんなキャッチフレーズの雑誌や書籍を書店やコンビニなどで目にしたことありませんか?
僕は職業柄すぐに買っていたのですが、タイトルと内容がずれているというか、思っている程面白い人になれるようなことが書いてないものが多いので、最近は吟味して買うようになりました。
1 ウケる人の特徴とか話が面白い人系のタイトルの雑誌や本に書いてあること
聞き上手では話し上手になれない!ウソの方程式に騙されるな!
本屋さんに『ウケる、口説ける、100%好かれる話が面白い人入門~会話が弾む人、長続きする人の秘密解明~』というタイトルの雑誌がありました。
ついさっき「吟味して買うようになりました」といったのですが、めちゃめちゃ興味を惹かれノールックで690円出して即買いました。すぐに真似できるテクニック満載とのこと。読んでみます。以下引用です。
会話が弾む人は、言葉のキャッチボールが上手い。話が続くか続かないかで言えば、プラスワンができるかどうか。
例えば『昨日、サッカーの試合見に行ったんだ」と話を振られた時に「そうなんだ」で終わらない。「どんな試合だった?」など必ずプラスして相手に投げ返します。
引用元:『ウケる、口説ける、100%好かれる話が面白い人入門~会話が弾む人、長続きする人の秘密解明~』
これを読んでどう思いますか?
・・・当たり前じゃん、ほとんどの人がやっとるわ。と私は思いました。
「むしろ、聞き上手になることです。相手をいい気持ちにさせるリアクションをしたり、「それを聞いて欲しかったんだよ」と相手が思うような質問をして、場が温まれば会話も弾みます」
引用元:『ウケる、口説ける、100%好かれる話が面白い人入門~会話が弾む人、長続きする人の秘密解明~』
わかるよ。聞き上手の大切さ。でもそれは話が面白い人じゃない、、、と思うのです。
聞き上手でウンウンと話を聞いてくれる人をいい人・よくできた人だとは思いますが、面白い人だと思ったことはありません。
2 本や雑誌などで見かける「面白い人」が読み手の知りたい「面白い人」とずれている
聞き上手では話し上手になれない!ウソの方程式に騙されるな!
でも巷では面白い人=聞き上手で相手を気持ちよくさせることができる人という方程式がまかり通っている。
私はいつも、本や雑誌などで見かける「面白い人」が読み手の知りたい「面白い人」とずれていると思うのです。読み手が知りたい面白い人ではないのです。
確かに「面白い人」と思われるには前提条件として、嫌われない、好かれていないと面白い人と思われないので、聞き上手は大切です。しかし、それができたらからと言って面白い人になれるわけではありません。
ですので、少なくとも[面白い人=聞き上手]という方程式は正しくない。読み手にとって不親切だなと思うのです。
3 会話で使えるテクニック
聞き上手では話し上手になれない!ウソの方程式に騙されるな!
しかし、使えるテクニックとして、確かに有効だなぁと思ったのもありましたので紹介します。
上手なあいづち
相手から話を引き出す、基本中のテクニックといえば「あいづち」。
普段何気なく使っているため、意識しにくいが話を盛り上げたい時は高めの声で速く、相手を落ち着かせるときは低い声でゆっくりとうなづくのが効果的。
受け答えは常に肯定で
会話のキャッチボールをづつけるためには、相手の話を受け止めてから自分の話をするのが基本ルール。
これを守るだけで、相手が受ける印象が全く違ってくる。受け答えの最初を、「はい」や「そうですね」と肯定の言葉で始めること。
オープンクエスチョンを使う
オープンクエスチョンとはyesやnoで返せない質問。なんで~ですか?とかなぜ~なんですか?と言った質問で相手の話を引き出す。
逆にyesやnoで答えられる質問をクローズドクエスチョンという。確かに大切です。話を膨らませるにあたって、オープンクエスチョンはとっても有効です。
態度や仕草
印象を大きく左右するもう一つの大事なファクターは態度や仕草。視線、姿勢、表情、声のトーンなど言葉を使わないコミュニケーションをノンバーバルコミュニケーションという。
心理学の世界では、話し言葉が伝わるのは2~3割で、コミュニケーションの大部分はノンバーバルが占めるという意見もある。これも大切なことです。
4 知りたいのは、面白いユーモアが言える、考え方や切り口、ロジック、発想
聞き上手では話し上手になれない!ウソの方程式に騙されるな!
逆に違和感を感じたところもありました。
選挙特番で池上彰氏と小泉進次郎議員とのやりとりで「人寄せパンダに使われる思いは?」と池上彰氏に問われた小泉氏は「シャンシャンに負けずに、役割を果たします」と上野動物園で生まれた赤ちゃんパンダを引き合いに出して応戦。
これに対し池上彰氏は「これで(話を)シャンシャンと終わらせないでくださいね」とたたみかけた。相手を追い込む池上さんの質問も上手なんですが、皮肉な問いかけにユーモアで返す小泉議員のセンスはさすが。
こういう切り替えや機転が話を盛り上げるんです。
引用元:『ウケる、口説ける、100%好かれる話が面白い人入門~会話が弾む人、長続きする人の秘密解明~』
こういう切り替えや機転が話を盛り上げるんです。と書かれてあるのですが、どうしたら切り替えや機転を効かせられるのか?が知りたいのです。でもそれには触れらていません。
最後の池上彰氏の「これで(話を)シャンシャンと終わらせないでくださいね」に関しては「ただのダジャレじゃん」って思いませんでした?
これぐらい誰でも普段の生活の中でできると思うんです。知りたいのは、面白いユーモアが言える、考え方や切り口、ロジック、発想を知りたいと思うのです。
話が面白い人入門と題打ってあったので、面白いことが言えるようになるコツとかのっているのかなぁと思っていたので、最初に自分が知りたかった情報とはずれているなぁと思ったのです。
読んで見た感想は話が面白い人になる方法ではなく、会話をうまくキャッチボールできる人になる方法だなって思ったのです。
一般的に面白くなれる系の本や雑誌は面白くなれるといいながら、聞き上手を推奨して終わり。肝心の話し方や話の作り方には一切触れられていない内容には物足りなさを感じます。
やはり喋って笑いをとり面白い人と思われたいのです。もっと「あはは」と声までは出して笑える会話がしたいなと思うのです。