会話が盛り上がらない時、どうやって乗り越えますか?
「初対面の人とお話をするとき、最初は共通の話題で話が続きますが、時間が経つと話が止まることがあります。こんな時、良い方法はないでしょうか?」このような質問をいただきます。
そうですよね。初対面で一通り話が終わった時に、「あ、気まずいな。何か話さないと…」ってネタが切れて会話が続かないときありますよね。
会話が盛り上がらない、弾まない、続かない。会話の3ナイ状態。実はこれは3つの方法を使うことで簡単に沈黙のストレスを軽減できます。
それは次の3つです。「映像化」と「話をぶり返す」、そして「一番〇〇した話」。
- 映像化
- 話をぶり返す
- 一番〇〇した話
この3つのポイントを意識することで、会話が盛り上がらない時に、格段に話題を見つけやすく、また盛り上がりやすくなりますのでコミュニケーション力もアップします。それでは一つづつ見ていきましょう。
1 映像化
会話が盛り上がらない、続かない、弾まない、時に役立つ3つの方法
パッと初対面ではなし始めて、最初のやりとりから使う方法が映像化です。相手の話を「文字」や「言葉」として聞くのではなく、頭の中で意識的に映像化しながら聞くようにします。
初対面で会話をはじめた時は、どんなお仕事されてるんですか?のような何かしら自分のことをはなしたり、相手のことを質問したり、お互いの共通点を見出したり、最近の出来事など無難な話からスタートすると思いますが、そこから映像化して話したり、聞いたりします。
特に話を聞いている時ですが、映像化しながら聞くと相手の話している内容と自分の頭の中の映像があっているかどうか、確かめたくなったり知りたくなり、簡単に疑問や質問がでやすくなります。
意識的にというのが大切です。ともするとすぐに映像化することを忘れてしまうからです。
映像化のテクニックを使うと、相手の言っていることと自分の見ている映像があっているのか?と質問が自然と沸き起こるので、会話のラリーが多くなります。すると相手のことをより知れることになりますし、それに応じて自分のことも話すことができます。
3から5倍くらい、下手したら10倍くらい情報が増えるので会話が続かないことも激減します。
また、映像化することによって連想される他の話題にも話を展開することができますので、これも映像化することのメリットです。聞いた単語を文字として処理してしまうと会話が続きづらいんですね。続かないには原因があります。
一般的には「木戸に立てかけし衣食住」と言って、き(季節・気候)、ど(道楽・趣味)、に(ニュース)、た(旅)、て(テレビ)、か(家族)、け(健康)、し(仕事)、衣、食、住から話題を探すと良いと言われていますが、これでも話す対象が広すぎて、会話が続かない時のきっかけとなるフックには弱いです。
他にも、適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)、テ(テレビ)、キ(気候)、ド(道楽)、ニ(ニュース)、セ(生活)、イ(田舎)、リ(旅行)、ス(スター・スキャンダル)、ベ(勉強)、シ(仕事)など会話が続かない時の話題探しがありますがほぼ同じです。
実際やってみたらわかると思いますが、話した時点で「木戸に立てかけし衣食住」のどこかのジャンルに入るので覚えたところで意味がないのです。
それよりか、今話をしているその内容を映像化して質問をする、または映像化して連想されることの話題に展開する方がよっぽど楽で自然です。
また、映像化は自分が話をするときも効果的です。映像化して話すことで、話がより細かく、リアルになりますし、連想も広がります。
聞く相手に映像化してもらうように話せば、相手も無意識的に映像化して話を聞くようになります。
それで映像化を使って、会話のラリーをしてゆき、盛り上がる話題が2、3個生まれるとベストです。具体的には2、3のエピソードが出てくるとこの後お話しする話をぶり返す時に楽です。
よく会話はキャッチボールと言われますよね。会話が続かないのは会話でキャッチボールができてないからだ、と。
しかし、続かないキャッチボールをしている人からしたら、どうボールを投げたらいいの?ボールの受け取り方はどうしたらいいの?と思う訳です。
だから、ちょっとした投げ方や受け取り方の例もお話ししようと思います。
2 話をぶり返す
会話が盛り上がらない、続かない、弾まない、時に役立つ3つの方法
話が続かない時に何か新しい話題を探そうとしても、だいたい空回りして何も思い浮かばないまま、あまり広がらないだろうなと思いつつ話題を振ってみたが続かず、やっぱりやめとけばよかったとちょっぴり後悔することもあります。
たまに沈黙も会話の醍醐味だ的な意見もありますが、気心知れた仲ならたまに会話が続かないのもありだと思います。
しかし初対面で会話が続かないのは正直苦痛ですよね。できれば楽しく話をしたい。盛り上がれば尚良し。
そんな話題がひと段落し時や沈黙が長引きそうになった時は、(何を話そうか?何か新しい話題はないか!)と焦るよりも、(それまでの会話で盛り上がった話はなんだっけ?)と過去の会話を遡り、「そういえば、さっきの話なんですけど…」と言って、盛り上がった話を別の切り口、視点でどう思ったかとぶり返すのです。
ここでいう別の切り口や視点というのは、例えば話の中にAさんとBさんが登場人物で、Aさん視点での話で盛り上がっていたとしたら、Bさんからしてみたらどうだったんでしょうね?ということです。登場人物ごとにに切り口ができますし、AさんBさんを含めたその場全体を俯瞰した視点もありです。
そすることで、簡単に話題を見つけることができますし、一度盛り上がった話ですから、盛り上がりやすいのです。
3 一番〇〇した話
会話が盛り上がらない、続かない、弾まない、時に役立つ3つの方法
最後に、一番〇〇した話を振るという方法です。
一番いいのは今まで食べて一番美味しかった食べ物。誰にでも通じる共通の話題「食べ物」
高いとか安いとかじゃなくて相対的に一番美味しいと感じたものなので、無い訳がないのです。(しかし、どうしても出てこない場合は一番好きな食べ物でも良いです)
その人が今まで生きてきて一番美味しかった食べ物だったら自分も食べてみたいと思わないですか?興味を持って聞けると思います。
もしかしたら、それは部活後の単なるレモンのはちみつ漬けかも知れませんが、だとするとそこには、普段病気で作れない母親が一生懸命作ってくれたとか、別の感情が揺さぶられるエピソードが付いて回り、それはそれで盛り上がる話になります。
また単純に人は美味しかったものや好きなもの思入れがあるものは気持ちが入るので聞く側も楽しいのです。
そして自分の一番美味しかった食べ物もいうことで、2倍の話題が稼げます。盛り上がるともっと効果が期待できます。
さらに、逆の一番まずかった食べ物の話もして、相手と自分の分の話で4倍の話題を稼ぐことができいったんは続かない状況から脱出することができます。
一番面白かったことや苦しかったことなど対象を広げると具体的なエピソードが出てこず、続かないパターンが増えるので注意が必要です。
相手との共通の話題になるような使いやすかったアプリとかパソコンとかでも応用可能です。でも一番美味しかった食べ物が無難です。
あと、話はじめはいきなり「今まで食べたもので一番美味しかった食べ物は何ですか?」と聞くのではなく、「これ、会う人みんなに聞いているんですけど…今まで食べたもので一番美味しかった食べ物って何ですか?」と趣味的な感じで伝えます。
さらに続けて、「僕は〜〜何です。」と、まずは自分の一番美味しかった食べ物とその理由だったり経緯だったりエピソードを話します。その間に相手も考えることができますし、あなたの話がフックになって、(あ、そういえば)と思い出すこともあります。
4 まとめ
会話が盛り上がらない、続かない、弾まない、時に役立つ3つの方法
映像化を意識することで、聞く時は言葉を文字ではなく画像として捉えることができ質問やコメントが自然と浮かびます。話しているとこも情景が細かく表現できたり、躍動感のある話ができます。
会話が続かない時は話を盛り上がった話をぶり返すことで、沈黙の間から脱出することができます。
あとは一番〇〇した話で話題を稼ぐことができます。
続かないのには続かない理由がある、是非会話の対処法としてぜひ使ってみて下さい。
ここでは初対面を想定して会話が続かないときの脱出方法をお伝えしてきましたが、仕事場や普段の会話の中でも使えますので人間関係もよくなります。
特に映像化は初対面に限らず、普段の生活の中で習慣化することで聞くことも楽になりますし、話すことも楽になります。