7月17日 曇り 池袋のミスタードーナッツにて
おはようございます。松本です。
昨日、何気なくウェブでニュースを見ていたら、笑いが身体・心理的に与える影響が医学的に検証されたと言う記事を発見しました。
笑いは健康にいいとか、ナチュラルキラー細胞を活性化させてガンに効くとか言われてますけど、またひとつ科学的根拠が出たのかなと思い見てしまいました。
笑いとは
『「笑い」は、人間にとって日常的な動作であるにも関わらずその定義が曖昧であり、表情の評価も難しいことから、その研究は難しいとされてきました。』
確かにそうですよ。笑いは日常的だけど、定義が曖昧です。「笑う」と一口いっても、大笑い・微笑み・含み笑い・失笑・苦笑・ウケる・スマイル・w・草など色々な笑いがありますもんね。
実験は吉本と近畿大学で
実験は吉本興業と近畿大学が産学連携で行なっています。
笑顔を数値化(スコア化)して笑うことによって気分・感情が改善されたかどうかを調べています。
結果、男性グループでは、「緊張・不安」「怒り・敵意」のスコアの改善が、女性グループでは、「混乱」のスコアの改善が認められましたらしいです。
男性グループの「緊張・不安」「怒り・敵意」の改善はなんとなくわかりますが、女性の「混乱」が改善するって言うのがいまいちピンと来ません。
僕が男性だからなのでしょうか?
また、「笑い」の度合いが高いグループで、心から「笑い」を楽しめた参加者は、より「笑い」の効果が見られ、「緊張・不安」「抑うつ」「怒り・敵意」で改善が認められることが判明したらしいです。
心から笑うと余計にネガティブな気持ちが解消するってことなのでしょう。
ポイント
実験の結果の要点は次の2点です。
●表情をスコア化することで「笑い」を測定することに成功、「笑い」の医学的検証が可能になった。
●笑うことによって、「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアが改善された。
笑いは精神的にも良さそうな気がしていますが、やっぱりそうなんですね。
改めて、笑いの大切が実証された感じです。
こう言う、データが集まってくるとAIロボットとかも自然な笑いができたりするんでしょうかね?
今日はここまで。
では。
記事の引用元はこちらになります。
産学連携で「笑い」の測定方法を開発 「笑い」が身体・心理的に与える影響を医学的に検証
近畿大学医学部(大阪府大阪狭山市)内科学教室(心療内科部門)教授の小山敦子らの研究グループは、吉本興業株式会社(大阪府大阪市)、オムロン株式会社(京都府京都市)、西日本電信電話株式会社(大阪府大阪市、以下NTT西日本)と「笑い」を医学的に検証する共同研究を実施し、「笑い」の測定方法を開発するとともに、「笑い」がもたらす身体的及び心理的影響を解析しました。
【本件のポイント】
●表情をスコア化することで「笑い」を測定することに成功、「笑い」の医学的検証が可能に
●笑うことによって、「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアが改善
●今後は人が「笑い」を必要とするシチュエーションでの「笑い」の効果を検証予定【本件の内容】
「笑い」は、人間にとって日常的な動作であるにも関わらずその定義が曖昧であり、表情の評価も難しいことから、その研究は難しいとされてきました。
本研究では、「笑い」を「コメディアンが参加者を笑わせることができる状況を作り出して、参加者が笑ったこと」と定義した上で、表情をスコア化する方法を用いて笑顔を数値化し、笑顔と身体的・精神的指標がどのように変化するかを調査しました。なお、参加者の「笑い」を引き出す方法として、吉本興業が吉本新喜劇と漫才・落語を提供。参加者の表情データの測定をオムロンが、また心拍数と呼吸のバイタルデータの測定をNTT西日本が担当しました。
研究グループがデータを解析し、「緊張・不安」「抑うつ」「怒り・敵意」「活気」「疲労」「混乱」という6つの尺度で参加者の気分・感情を測定した結果、「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」の3スコアで、笑うことによる改善が認められました。【実験概要】
期 間:平成29年(2017年)2月15日~3月15日
場 所:吉本なんばグランド花月
対象者 :一般から募集した20人
測定方法:計3回、2週間間隔で吉本興業提供による吉本新喜劇と漫才・落語を鑑賞し、
鑑賞前後で、心理検査とアンケート調査を実施また、観賞中に表情データ及び
バイタルデータを測定【実験詳細】
笑顔を数値化するため、オムロン社製のHVC(Human Vision Components B5T-007001)を用いて計3回、2週間間隔で表情データを収集しました。HVCは、人の表情について「真顔」「喜び」「驚き」「怒り」「悲しみ」の5分類の変化を捉えることができます。本研究では、笑顔を測定するため、このうちの「喜び」「驚き」に注目してデータを収集しました。同時に、バイタルデータも測定し、全体・性別・笑いの度合いの3グループに分けて解析を実施。その結果、笑いが「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアを改善することが認められました。
グループ別にみると、男性グループでは、「緊張・不安」「怒り・敵意」のスコアの改善が、女性グループでは、「混乱」のスコアの改善が認められました。性別でユーモアの解釈が異なることがあるため、結果に違いが見られた可能性があると考えられます。また、「笑い」の度合いが高いグループでは、「緊張・不安」「抑うつ」「怒り・敵意」で改善が認められました。これによって、心から「笑い」を楽しめた参加者は、より「笑い」の効果が見られる傾向であることが判明しました。