ビジネスだけではなく、日常生活のあらゆる場面において大事な「共感力」。
でもコミュニケーションに「共感」が大事だということは分かっていても、どのように共感すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
中には「頷いていればいい」「正論を言っておけばいい」と、共感に対して間違った考え方を持っている人も少なくないのです。
でも共感力を磨く方法は決して難しいものではありません。血のにじむような努力が必要な訳でもありません。
かつてあなたが友人に悩みを相談して、心がスーッと晴れやかになった気持ちになったことがあるでしょう。
おそらくそれは特別な言葉を言ってもらった訳でも、テクニックを披露された訳でもないはずです。
ここでは私たちの生活に大事な「共感力の磨き方」についてお伝えします。
コミュニケーションに必要な「共感力」の磨き方
コミュニケーションに必要な「共感力」の磨き方~人は会話の中でどうすれば満足できるのか
- 言葉ではなく心に寄り添う
- 周りの視点でものごとを見てみる
- 相手の人に興味を持つ
共感しながらコミュニケーションしているはずなのに、「なんとなく人を惹きつけることができていないような…」と感じているのではないでしょうか。
共感に大事なことは相手のことを思う気持ち。
テクニックに偏ってはダメなのです。詳しくお伝えしていきましょう。
言葉ではなく心に寄り添う
話をしっかりと聞いて共感しているつもりでも、相手からすれば「共感してもらえなかった」と感じている可能性があります。
「辛い」「不安だ」という人に「その気持ち分かりますよ」と優しく共感しているつもりでも、「この辛い気持ちがなぜあなたに分かるの?」と反感を持たれてしまうことがあるのです。
過去にこんなことがありました。とても辛い人生経験をお聞きしている中で、その人の辛い気持ちにあまりに共感してしまって、言葉にならずに涙を流してしまったのです。
その人には気の利いた言葉をお伝えすることができませんでしたが、共感してもらえたとスッキリとされているご様子でした。
共感するには言葉だけではなく心に寄り添うことが大事なのです。
周りの視点でものごとを見てみる
共感力が高い人は洞察力に優れていることが分かります。客観的にものごとを捉えることができる力と言えるでしょうか。
コミュニケーションしていると、どうしても自分の視点で物事を感じ、自分の価値観で判断しようとしてしまいます。
でも相手は正論を言ってほしいのでも、アドバイスをしてほしいのでもないということが少なくありません。
大多数の意見が正しい訳ではありませんし、先入観で判断しないほうがいいこともたくさんあります。
つまり自分自身の眼で観察するのではなく、さまざまな視点でものごとを捉えることが必要なのです。
相手の人に興味を持つ
「共感する」ということは、心が通じ合えていると感じる瞬間ではないでしょうか。心と心を通い合えるようにするためには、相手に興味を持たなければなりません。
たとえはじめて合った人であるとしても、相手に興味を持って話をすることで、自分との共通点を見つけることができ共感できるポイントを探ることができます。
共通点を見出すことができると、その内容を中心に話しやすくなります。心を開きやすくなってくると言えるでしょう。
相手が気持ちよく話できるようになると、少しずつどのような価値観を持って、何を感じているのか分かるようになるのです。
「共感力」を磨けばこんなコミュニケーションができるように!
コミュニケーションに必要な「共感力」の磨き方~人は会話の中でどうすれば満足できるのか
- 相手の会話内容を主体に会話ができる
- 「しっかり聴いてもらえた」と満足される
- 多くの人に信頼してもらえるようになる
共感力は何よりもコミュニケーションのうえで「満足してもらえる」ことが最大のメリットだといえます。その満足は相手だけではなく、確実に信頼という形で自分自身に返ってくるものなのです。
相手の会話内容を主体に会話ができる
共感力が高い人は、相手の話を引き出しながら、自分の意見を混ぜて話をすることができます。
自分自身の内側の気持ちを吐き出すことができるので、会話を終えた後にスッキリと満足することができるのです。
共感力の高い人は、基本的に相手を主体として会話を行います。「アドバイスをしよう」「励ましてあげよう」といった、自分主体になるような会話はしなことが特徴です。
また相手が気持ちよく話でできるようになりますから、共感できる点を見つけやすくなると言えるでしょう。
「しっかり聴いてもらえた」と満足される
自分の胸の内をしっかりと吐き出すことができ、気持ちを受け止めてもらうことによって「しっかり聴いてもらえた」と満足されるようになります。
しかし会社の上司などに相談した場合に、頭ごなしに否定された挙句にアドバイスされてしまうといったことがないでしょうか。
確かにそれは正論かもしれませんが、これでは共感してもらえたと思えるはずがありません。気持ちに踏み込むことが共感を生むわけではないのです。
気持ちを受け止めることが、相手の内側の気持ちを引き出す基本となり、聴いてもらえたと満足につなげることができるのです。
多くの人に信頼してもらえるようになる
共感力が高いということはそれだけ、心を開いてくれる人が周りに多くなるという証でもありますから、信頼が得られるようになることは間違いありません。
多くの人は悩みやストレスを内側に抱えたまま生活しています。
吐き出したくてもじっくりと聞いてくれる人はいませんし、いつしかそうやって内側に秘めていることが当たり前に思ってしまいます。
そのような社会の中で共感してくれる人がいるということは、とても大事なことでもあります。共感してくれるあなたの存在はとても貴重なものなのです。
まとめ
コミュニケーションに必要な「共感力」の磨き方~人は会話の中でどうすれば満足できるのか
- 言葉ではなく心に寄り添う
- 周りの視点でものごとを見てみる
- 相手の人に興味を持つ
コミュニケーションに必要な「共感力」の磨き方として、この3つをポイントとして挙げさせていただきました。
自分自身のコミュニケーション能力に悩んでいるのであれば、相手のことを思う気持ちを持ってみてはいかがでしょう。
この3つの方法を実践してみて、心地よいコミュニケーションができることを願っています。